今週末コンペがあるのに天気予報が怪しいなぁ。。。
雷のとき、サイレンが鳴るらしいがどうすれば良いんだろう?
ゴルフ中の雷の対処、意外と知らない方が多いのではないでしょうか?
私は高校時代、ゴルフ部に在籍していました。
その経験からゴルフやゴルフ場の知られざる内側などには詳しいと自負しております。
そういった経験や知識をメディアサイトを通して皆さんに知って頂けると嬉しいです。
今回の記事では、ラウンド中の急な雷の時の対処法について紹介していきます。
急な雷!!さぁどうする? 死亡事故は?
過去の落雷による死亡事故
1997. 茨城県/ゴルフプレー中に雷雨に遭遇。高さ十数メートルの松の木の下で雨宿り中のゴルファー2人とキャディ1人が死亡、2人が負傷。
2001. 岡山県/雨は降っておらずプレーしている最中、 クラブを手に持ちグリーンに上がったところで落雷。1人死亡。
2004. 佐賀県/雨が強くなり、引き上げる途中、コース内のカート用道路で、雨傘を差して歩いていたゴルファーに落雷。1人死亡。
2010. 北海道/4人でゴルフプレー中、雨が降り出したあと、突然落雷。3人負傷。
と、雷による負傷や死亡事故はたびたび起こっています。
このことからもいかに危険かを今一度考えたいですね。
耳を澄ませ!サイレン!
競技ゴルフでは、プレーを勝手に中断させたりするのは基本的には禁止されています。
たとえ大雨や暴風であっても競技委員の判断なしでは中断する事は出来ません。
しかし雷の場合は別です。
雷の場合はプレーヤー自身の判断で危険とみなすと中断することができます。
その事はゴルフ規則でも明記されています。
5.7a プレーヤーがプレーを中断することができる場合、または中断し
なければならない場合
落雷を理由にプレーヤー個人でプレーを中断する。プレーヤーが落雷による
危険があると合理的に考えた場合、プレーを止めることができる。しかし、
できるだけ早く委員会に報告しなければならない。
引用:JGAゴルフ規則
このことからも雷は如何に危険かが伝わると思います!
雷の音が少しでも聞こえたらすぐにプレーを中断するようにしましょう。
また多くのゴルフ場では、雷や雨がひどくグリーン上に水が浮いてプレーができない状況だと
サイレンを鳴らし、『プレーを中断』ということをラウンド中の人に通知します。
私が勤めていたゴルフ場でもそうでした。
私が勤めていたゴルフ場では、
プレーの即時中断では、長いサイレンが1回鳴ってました。
この様なサイレンが鳴った場合には、すぐにプレーを中断しましょう。
サイレン!!『具体的』にはどうするの?
コースには、避雷小屋がいくつか点在しています。
出来るだけ近くの避雷小屋か茶店、クラブハウスに避難しましょう。
今はセルフプレーのゴルフ場も多く、カートにナビゲーションがついていることがほとんどです。
ナビゲーションでゴルフ場からの指示があるはずなのでその指示通りに避難しましょう。
キャディ付きの場合はキャディの指示に従いましょう。
ナビもなくキャディも付いてない場合は、カートにはそのゴルフ場への緊急連絡番号などが
書かれているはずなので、『ちょっと危ないな!!』
と感じればすぐに電話して、指示を仰ぎましょう。
再開のメド立たず、、、その場合の料金は?キャンセル料は?
雷雨接近の中断から、再開のメドが立たず日没も重なりその日の内に
18ホール回りきれない状況になりました。
その場合のその日のプレー料金って気になるものですよね!
『18ホール回りきってないんだから、途中までの料金になるだろう』
そう思うあなた!!
それは、そのプレーしていたコースによってまちまちですが、
大事になるのは、『中断』なのか『クローズ』になるのか、でゴルフ場側の対応が変わるということです。
中断とは
『中断』とは文字通り危険な状況や、雨風が強くコースの状況的にプレー不可能と思われる場合にゴルフのプレーを中断してもらうことです。
たとえば、プレー中でなくスタート前であれば、スタート時間を遅らせるなどの措置をとり対処します。
もちろんプレー中ですと先ほど述べた通り、避難です。
クローズとは
『クローズ』はそれ以上、ゴルフのプレーをゴルフ場側が提供できないと判断された場合です。
この場合プレーヤーの意思とは関係なくプレーを辞めさせられるため、キャンセル料などは発生しません。
ゴルフのプレーの途中でクローズになった場合はプレー料金全額はないにしろ、いくらかプレー代の返金や、割引きなどはしてくれるコースも多いのではないでしょうか。
雷時の対応は?
雷の時の対応としましては、『中断』の措置が取られるのが一般的です。
以前、私が勤めていたゴルフ場でも中断の措置が取られていました。
ほとんどの場合、1日中ずっと雷が鳴り続けることは珍しいことです。
今では雨雲レーダーや雷雨レーダーなどがとても正確になり、あとどれくらいで抜けるのか
がすぐにわかるようになっています。
ですから、ゴルフ場側が損になるような『クローズ』の措置は取らず、あくまでも『中断』という措置を取ることが多いです。
『中断』の場合のプレー代の割引やキャンセル料などに関しては、ゴルフ場によって異なるため、
気になるようでしたら、プレーする日に雷注意報が出ているのであれば、
あらかじめゴルフ場に確認を取っておくことをオススメします。
雷の知識!よくみんなが言うあれは間違い!?
『ピカッ!!』と光ってから何秒後に音が聞こえるか
というもので、雷がどれくらいの距離にいるのか
を考えたりしますが、それ自体はいいのですが落雷に関して言えば、間違いです!
雷には以下のような性質があります。
① 雷雲(入道雲)が発達していると、すぐにでも落雷の危険はある
② 雷雲の移動速度は、時速5〜40㎞程度
③ 落雷は直前に起きた場所より0〜30㎞離れていても起こる可能性がある
雷の音が聞こえるのは、10〜14㎞と言われている為、上記の3つからすると、
雷の存在に気付いた時にはもうすでに危険地帯ということです!
雷雲(入道雲)が発達すると空が厚い雲で覆われ、真っ暗になり今にも大雨が降りそうなのがわかります。
大雨が降りだしてから避難を始めるのではすでに逃げ遅れてるといえます!
雷から身を守るのは自分自身!
逃げ遅れたとします、、、
その場合、どのような対処をするのが一番得策なのかご紹介します。
遭遇したら、ここに逃げよう!こう対処しよう!
① 避雷小屋やコース売店、クラブハウスに逃げ込もう *1
② 落雷が激しく、逃げられない場合はその場に両足を揃えてしゃがみ込み両耳を押さえる。*2
③ 近くに建物がない場合は、出来るだけ低い場所や、バンカー内に身を丸める。
④ 背の高い木の45度以内からの4メートル以内!*3
*1 避雷小屋や建物の中でも、屋外のアンテナから繋がる電機機器から1m以上離れること。ガス栓や蛇口からも1m以上離れること。柱、壁、窓からも1m以上離れること。
*2 両足を広げて立っていると、雷が落ちた時に地面を流れる電流が身体を流れやすくなり、ケガをする恐れがある為。
*3 この範囲のことを保護範囲と言います。
雷の保護範囲とは
保護範囲を満たすための条件は
1 高い木や高いポールなどの建造物を見上げる際の角度が45度以上の位置
2 樹木の幹や高い建造物から4m以上離れている位置
3 樹木から伸びた枝の先から、4m以上離れた位置
となります。
5m以下の高さの木には保護範囲などはありませんので気をつけてください。
この保護範囲は100%安全とは言い切れませんが、比較的安全な場所だといえます。
これだけはするな!雷に遭遇したときのNG!
① 傘は絶対にさすな!
② ゴルフクラブは、シャフトの素材に関わらず、体から離して地面に置く!
③ ゴム製の長靴やレインコートを羽織っているからといって安全ではないので勘違いしない!
④ フェアウェイなどひらけた場所につったたない!
⑤ 木の下や、木の近くにもつったたない!
⑥ ゴルフ場のカートで雷が去るのを待つのはだめ!
上記の6つはくれぐれも気をつけてください。
以下は復習のためにもこれまでの雷への対処などをまとめてみました。
- サイレンが鳴ったらすぐに避難
- プレー代やキャンセル代はコースによって異なるため事前確認が有効
- 雷音が聞こえた時は危険地帯!すぐに中断し避難
- 安全地帯、保護範囲を理解して身を守る
これらのことに気をつけて楽しく安全なゴルフライフを送ってください!
最後までお読み頂きありがとうございます。