みなさん、こんにちは!ビギナーズゴルフの宇都宮です!
今回は、コンペなどで良く使われる「ダブルペリア」方式について解説していきます。
今までコンペに参加したことのある人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、これからゴルフを始める人やコンペに初めて参加する人も「ダブルペリア」方式は知っていて損はありません。
今さら、人に聞けないゴルフ用語「ダブルペリア」しっかり理解しておきましょう!
というわけで今回は
- ダブルペリア方式について
- ダブルペリアの計算方法とは
- ダブルペリアの勝ち方3選
この3点を中心に解説していきます。
では早速、参ります!
ゴルフブック株式会社
代表取締役 宇都宮 正暉
わかりやすく・正確な情報を心がけています!
小学生からゴルフの名門塾『坂田塾』にてゴルフを始める。国民体育大会の大阪代表、大阪学院大学ゴルフ部主将を経て、2019年に『ゴルフをもっと身近に』を目指しゴルフブック株式会社を創業。ゴルフ場の比較サービス・インドアゴルフ練習場を運営している。
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ダブルペリア方式(新ペリア方式)とは
まずはじめに、ダブルぺリア方式(新ペリア方式とも言います)とは、日本国内のゴルフコンペなどで採用されることの多いハンディキャップ算出方法の一つです。
簡単に計算方法をお伝えすると、隠しホールを12個設定してホールの合計打数を出します。
その合計打数の数字に1.5を掛け算して、その数からそのホールのパーを引きます。
そして、その数字に0.8を掛けた数字が、プレイヤーのハンディキャップとなり、最後に自分のスコアから、ハンディキャップを引き算したスコアがコンペでのスコア(グロス)となるのです。
文章で説明すると、かなりややこしいですね…。
後ほど、詳しく解説するのでそちらを参考にして下さい。
ペリア方式とは
昔、多くのコンペは「ペリア方式」で行われていました。
隠しホールは「6」に設定し、その合計に「3」を掛けて「72」を引き、「0.8」を掛けます。
その、数値を実際のスコアから引いた数値で争っていました。(ネットスコア)
ただ、6Hということと、本来ダブルパー(Par4のダブルは8)が上限なのに、日本ではそのままの打数を使うので、大叩きしただけハンディキャップがたくさん獲得できました。
運に左右されることが多く、不公平という声もあり、12Hの上限があるダブルペリア方式が採用されるようになりました。
隠しホールの上限がないと、パー3で18など果てしないスコアを出せばほぼ優勝ですからね笑
そのため、ペリアはほぼ廃止されダブルペリアに移行したんです。
ダブルペリア(新ペリア)の計算方法
ゴルフコンペで採用されているダブルぺリア方式のハンディ算出ですが、慣れていないと非常にややこしいです。
普段からゴルフを頻繁にプレイしている人ならともかく、そうでない人は理解するのに時間がかかります。
しかし、実際はこの面倒な計算はゴルフ場側が代行してくれることがほとんどなので、プレイヤーとしてゲームに参加している人が計算する必要はありません。
ですが、一応以下で解説します。
下の表をスコアカードと思って見て下さい。
隠し ホール | |||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HOLE | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 合計 |
PAR | 4 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 3 | 4 | 5 | 4 | 4 | 3 | 4 | 4 | 5 | 4 | 3 | 5 | 72 |
スコア | 6 | 6 | 7 | 5 | 6 | 6 | 5 | 6 | 7 | 6 | 6 | 5 | 6 | 6 | 7 | 6 | 5 | 7 | 108 |
隠し ホール スコア | 6 | 7 | 5 | 6 | 5 | 6 | 6 | 5 | 6 | 7 | 6 | 5 | 7 | 72 |
では解説していきます。
12Hの合計打数を出し、合計の数字に「1.5」を掛けます。
その数から「72」を引き、「0.8」を掛けた数字がハンディキャップとなります。
上記の場合ですと、隠しホール12Hの合計打数が
「72」です。
以下の計算式を確認下さい。
- 12H隠しホールの合計=72
- 72×1.5=108
- 108ー72=36
- 36×0.8=28.8(ハンディキャップ)
つまり、「28.8」がハンディキャップとなるので、自分の18ホールの合計から「28.8」を引きます。
実際のスコアが「108」なので、ネットは『108-28.8=79.2』
「79.2」というスコア(ネット)で、コンペの順位が決まります。
ダブルペリアの隠しホールの決め方
隠しホールの決め方ですが、ほとんどの場合ゴルフ場の機械によってランダムに決められています。
主催者が決めてしまうと、主催者だけが隠しホールを知っているため、わざと大叩きすれば有利に働いてしまうからです。
隠しホールは基本的に以下の配分で振り分けられています。
パー | 隠しホール数 | 隠しホール率 |
---|---|---|
Par5 | 2ホール | 50% |
Par3 | 2ホール | 50% |
Par4 | 8ホール | 57% |
若干ではありますが、Par4の方が隠しホールである可能性が高いです。
そのため、戦略としてはPar5・Par3は大叩きをせず無難にスコアをまとめ、ミスするならPar4がいいでしょう。
とは言っても、なんだかんだ上手に回れた人が勝つようになっているため一打でもよく回れるよう頑張ってください。
ダブルペリアのメリット・デメリット
先ほど、ペリア方式は不公平でダブルペリアに移行したとお伝えしました。
ですが、ダブルペリア方式にはデメリットもあります。
以下で、メリット・デメリット合わせて解説します。
では、メリットから紹介確認していきましょう。
メリット
ダブルペリアのメリットは上記でも紹介したように、初心者でもある場合でも比較的平等なプレイをすることができることです。
そのため、コンペなどでゴルフをするのであれば高い確率で使用されるスコアの計算方法となっています。
コンペでゴルフを行うのであれば、ダブルペリアの計算方法を覚えておいて損をすることはありません。
また、ダブルぺリアの計算ができれば幹事などの大役を任されることも多くなり、必然的に会社から高評価を受けやすくなります。
デメリット
ダブルペリアのデメリットは、ほとんどの場合に優勝者がきまっていることです。
アベレージスコアが120の人がアベレージスコア80の人には、ダブルペリアでも勝てないということです。
そのため、優勝できない人からすれば不満がたまるのも当然であり、文句を言われてしまうことも少なくないでしょう。
また、ダブルペリアを使用すれば初心者の方でも優勝を狙うことができるように感じますが、初心者ではまず優勝はできません。
コンペで上位に入る方法とは
ここでは、ダブルペリア方式のコンペで上位に入る方法を紹介します。
運の要素が強いから、狙えるのんじゃないと思うかもしれませんが、一応あるんです。
では以下を見ていきましょう。
大叩きと良いスコアを繰り返す
まず、1つ目の方法です。
ズバリ、ダブルペリアのコツは隠しホールで大叩きし、他は良い数字で上がることが一番の方法です。
大叩きを自演すると、あまり良くないので大叩きしても
『ここが隠しホールなら!ラッキー!!』
という気持ちでラウンドしましょう。
これをダブルペリアでは”上手くハマる”と言い、たくさんハンデが獲得できネット(成績)が良くなります。
どこに隠しホールが設定されているかを予測しながら、ラウンドすることで、優勝が狙えたり、上位に食い込んだりすることができますよ。
コースやコンペによっても異なりますが、隠しホールをある程度予測することはできるんです。
12の隠しホールを予測する
先程は機械によりランダムになるため、隠しホールを事前に知ることができないとお伝えしました。
しかし、嘘か本当かある程度隠しホールを予測できる方法があります。
もちろん例外はありますが、ダブルペリアで推測できる隠しホールは
- 1番
- 9番
- 10番
- 18番
を除いたホールです。
出だしと、上がりは打数を調整しやすということもあって、多くのゴルフ場では除外されるんです。
つまり、スタートの1番がミドルまたは9番がロングなら、前半は1番以外の5つあるミドルのうち4つ、ロングはもう1つということになります。
後半も同じように考えると、ダブルペリアではある程度は予測できるんです。
結局、自分のレベルを上げるのが勝つために必要
最後の方法は自分のレベルを上げることです。
ハンディキャップのルールのことばかり考えるのではなく、自分の実力を上げることで優勝に近づきますよ。
上達するにはまずは、スイングを良くしたり、コースマネジメントをしたりすることが大切ですね!
まとめ
コンペで優勝していい景品をもらうのは嬉しいことですが、スコアにこだわったりしてプレーを楽しめなくなるのは本末転倒です。
一緒に回っている人にもいい影響を与えません。
コンペは試合ではなく、みんなで楽しむものだと言うのは忘れないでくださいね。
コンパでスコア、順位、景品に拘ってピリピリしながらラウンドしてる人を何度か見かけたことがありますが、そのような人は2度と誘われなくなります。
空気を読んで、コンペを思いっきり楽しみましょう!それではまた!